STATISTICS

集計方法について

集計対象

鳥取県内における都道府県がん診療連携拠点病院、がん診療連携拠点病院、がん診療連携拠点病院に準じる病院(鳥取大学医学部附属病院、鳥取県立中央病院、鳥取県立厚生病院、米子医療センター、鳥取赤十字病院、鳥取生協病院、鳥取市立病院、野島病院、山陰労災病院、博愛病院)で診断・治療されているすべての登録がん患者について集計します。
ただし、該当年において、医療機関の間での患者の移動がある場合は、重複登録になりますが、その件数、割合については不明です。

集計項目の定義

1.年齢

診断時年齢

2.部位区分

次の「表1-3 部位分類コード対応」表に基づき、作成しています。
特に断りのない限り、すべて上皮内がん等を含んでいます。

表1-3 部位分類コード対応
部位名 第1段階 ICD-O-3 形態コード 第2段階 ICD-O-3 部位コード
口腔・咽頭 C00-C14
食道 C15
C16
結腸 C18
直腸 C19-C20
大腸 C18-C20
肝臓 C22
胆嚢・胆管 C23-C24
膵臓 C25
喉頭 C32
C33-C34
骨・軟部 C40-C41/C47/C49
皮膚(黒色腫を含む) C44
乳房 C50
子宮頸部 C53
子宮体部 C54
子宮 C55
卵巣 C56
前立腺 C61
膀胱 C67
腎・他の尿路 C64-C66/C68
脳・中枢神経系 C700/C71/C722-C729/C751-C753
甲状腺 C73
悪性リンパ腫 959-972/974-975
多発性骨髄腫 973/976
白血病 980-994
他の造血器腫瘍 995-998 C421
その他 第1段階、第2段階で変換された以外の症例
3.治療前ステージ

UICCの定める病期の分類方法に基づき、何らかの治療が行われる以前につけられたステージを指します。わが国の一般的な臨床現場で使用される癌取扱い規約に基づくステージとは若干異なる部分があります。胃、乳房、肝臓、大腸、肺についてのみ、標準項目とされていますが、他のがんについては任意に登録されていることがあります。肝臓については、取扱い規約のステージも標準で登録することになっています。
わが国の現状では、悪性腫瘍、悪性腫瘍細胞のような新生物(Neoplasm)の形態コードによる登録が無視できない数で存在することから、肉腫、リンパ腫、カルチノイド等は除外し、以下の形態コードを有するものを集計対象としています。
8051-8084, 8090-8110,
8120-8131, 8140-8149, 8160-8162, 8190-8221,8260-8337, 8350-8551, 8570-8576, 8940-8941
8030-8046, 8150-8157, 8170-8180, 8230-8231,8246-8247, 8250-8255,
8340-8347, 8560-8562, 8580-8671,
8010-8015, 8020-8022, 8050,
8000-8005

4.術後病理学的ステージ

手術の行われた患者に関して、術後に検体が提出され病理学的に算出されるステージを登録します。
従いまして、「項目:外科的・体腔鏡的・内視鏡的治療」の結果の区分が原発巣切除の患者のみ集計対象としています。

5.治療方法

• 手術

外科的治療と体腔鏡的治療のいずれか、もしくは両方を実施した患者を合算して手術として集計します。

• 内視鏡治療

外科的治療、体腔鏡的治療で除外された、消化管、気管支内視鏡などによる治療を指します。

• 放射線治療

原発巣に対する放射線治療だけではなく、転移巣に対する放射線治療も含まれます。小線源療法も放射線治療として登録されます。

• 薬物療法

化学療法、免疫療法・BRM、内分泌療法のいずれかが実施された患者を合算して集計します。
ただし、内分泌療法には前立腺がんにおける除睾術等も含まれます。

• その他の治療

肝動脈塞栓術、アルコール注入療法、温熱療法、ラジオ波焼灼を含むレーザー等焼灼療法、その他の治療のいずれかが実施された患者を合算して集計します。

• 治療の有無

院内がん登録において登録される治療は、登録対象となったがんに対する初回治療を指します。
初回治療とは、治療開始時点で計画された一連の治療のことであり、症状・治療の進行に従って後に追加された治療などは含まれません。 特に、当初経過観察が計画されていたが、病状が悪化したために治療が行われた場合なども 「初回治療なし」となります。
また、症状緩和的な目的で行われた手術や放射線治療は、部分的に腫瘍に対する治療であるといえることから登録対象に対する治療の一環に考えますが、腫瘍に影響のない鎮痛剤や制吐剤などの治療は、「治療あり」には含みません。

治療方法の略語対応表

「主要7部位のステージ別治療方法」のグラフの治療方法の表記については、以下のとおりの略語対応となります。

ステージ別治療方法の略語対応表
手術 01手術のみ
内視鏡 02内視鏡のみ
手/内 03手術+内視鏡
放射線 04放射線治療のみ
05薬物療法のみ
放+薬 06放射線+薬物療法
薬+他 07薬物療法+その他
手/内+放射線 08手術/内視鏡+放射線
手/内+薬 09手術/内視鏡+薬物療法
手/内+他 10手術/内視鏡+その他
手/内+放射線+薬 11手術/内視鏡+放射線+薬物療法
その他 12他の組み合わせ
治療なし 13治療なし