鳥取県のがん罹患と死亡の現状
鳥取県のがん罹患の現状は、「全国がん登録」と「院内がん登録」によって把握することができます。
上皮内がんを除く全部位の罹患数は、5,161人です。全がんに占める割合は、男性2,915人(56.5%)女性2,246人(43.5%)です。罹患数の順位を部位別に見ると、男性において罹患が最も多いのは胃525人、次いで前立腺495人、肺443人、大腸384人、肝158人の順。女性においては、罹患が最も多かったのが、乳房454人、次いで大腸352人、胃224人、肺220人、膵臓136人の順。全国と比較すると、男性は前立腺・大腸・胃・肺の順で多く、女性は乳房・大腸・肺・胃の順で多い。
登録数は、男性は4,222件、女性は3,232件で合計は7,454件となります。部位別には、男性では、前立腺が最も多く699件、次いで大腸が634件、胃が599件、肺が580件、膀胱229件、女性では、乳房が最も多く647件、次いで大腸が455件、子宮が336件、胃が267件、肺が257件の順。男女別割合は、男性が57%、女性が43%で、膵臓、皮膚、脳・中枢神経系、甲状腺以外のほとんどの部位で男性が多い。 男性の登録数が女性の登録数の2倍以上を示す部位は、食道で最も大きく4.4倍、次いで膀胱が4倍、口腔・咽頭、胃、肝臓、肺などが2倍強となります。
過去の鳥取県の状況もご確認いただけます。ご覧になりたい年を選択してください。
検索結果
該当データがこちらに表示されます。
全国がん登録は、医療機関でがんと診断された場合、基本オンラインシステムによってがん登録室に届け出られます。そこで登録情報のチェックと集約作業が行われて登録データが蓄積されます。それを基にして集計解析をし、鳥取県の新規がん罹患数(患者数)が求められ報告されます。(図1)
全国がん登録の対象・目的は、鳥取県全体のがん患者数を把握し、がん予防対策や疫学的研究に役立てることです。
院内がん登録は、各医療機関におけるがん患者数の実態を把握するもので、具体的には、電子カルテからケースファインディングによりがん患者の拾い出しを行い登録するものです。院内ではその登録情報を基に、性、部位、年齢別のがん患者数を集計したり、発見経緯、来院経路、ステージ、ステージ別治療方法を求めたりします。(図2)
院内がん登録の対象・目的は、当該医療機関を受診するがん患者情報を収集・登録し、医療の均てん化に資するとともに、がん医療の向上に努めることです。