鳥取県のがんの現状

鳥取県のがん罹患と死亡の現状

鳥取県のがん罹患の現状は、「全国がん登録」と「院内がん登録」によって把握することができます。

全国がん登録から見える鳥取県の現状  詳細はこちらから(PDF)

上皮内がんを除く全部位の罹患数は、5,001人です。全がんに占める割合は、男性2,900人(58.0%)女性2,101人(42.0%)です。

罹患数の順位を部位別に見ると、男性において罹患が最も多いのは胃513人、次いで大腸478人、前立腺443人、肺424人、肝151人の順。

女性においては、罹患が最も多かったのが、大腸375人、次いで乳房368人、胃241人、肺218人、子宮130人の順。

全国と比較すると、男性は前立腺の順位が全国第1位に対して、鳥取県は第3位と低く、女性は乳房の順位が全国1位に対して、鳥取県は第2位と低く、逆に全国第2位の大腸が、鳥取県では第1位である。

院内がん登録から見える鳥取県の現状  詳細はこちらから(PDF)

登録数は、男性は4,006件、女性は3,028件で合計は7,034件となります。

部位別には、男性では、大腸が最も多く677件、次いで前立腺が579件、胃が577件、肺が547件、膀胱230件、女性では、乳房が最も多く571件、次いで大腸が475件、子宮が358件、胃が275件、肺が262件の順。

男女別割合は、男性が57%、女性が43%で、脳・中枢神経系、甲状腺、膵臓以外のほとんどの部位で男性が多い。 男性の登録数が女性の登録数の2倍以上を示す部位は、食道で最も大きく6倍、次いで膀胱が3.5倍、口腔・咽頭、胃、肝臓、肺、腎・他の尿路などが2倍強となります。

全国がん登録は、医療機関でがんと診断された場合、基本オンラインシステムによってがん登録室に届け出られます。そこで登録情報のチェックと集約作業が行われて登録データが蓄積されます。それを基にして集計解析をし、鳥取県の新規がん罹患数(患者数)が求められ報告されます。(図1:国がんHPから抜粋)

全国がん登録の対象・目的は、鳥取県全体のがん患者数を把握し、がん予防対策や疫学的研究に役立てることです。

図1 2016年1月からの「全国がん登録」の仕組み

院内がん登録は、各医療機関におけるがん患者数の実態を把握するもので、具体的には、電子カルテからケースファインディングによりがん患者の拾い出しを行い登録するものです。

院内ではその登録情報を基に、性、部位、年齢別のがん患者数を集計したり、発見経緯、来院経路、ステージ、ステージ別治療方法を求めたりします。(図2:国がんHPから抜粋)

院内がん登録の対象・目的は、当該医療機関を受診するがん患者情報を収集・登録し、医療の均てん化に資するとともに、がん医療の向上に努めることです。

図2 「院内がん登録」の仕組み

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